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【保存版】インドネシア持ち込み禁止食品リストを30カ国渡航経験者が徹底解説!

「バリ島、楽しみだな〜」って気持ちと、「スーツケースに何入れて何抜くべきか分からん……」っていう気持ち、いま半分ずつくらいで、検索バーに「インドネシア 持ち込み禁止 食品」って打ち込んだんじゃない?

結論を先に言っちゃうと、インドネシアの持ち込みルールには、3つの顔がある。

「イスラム圏としての文化ルール」「動植物検疫がガチで厳しい国というルール」「麻薬で死刑判決が出る最重罰国というルール」、この3つだ。

それぞれ重さが違うし、対応も違う。これがネット上でぐちゃっと混ざって書かれてるから、初めて行く人が混乱する。

しかも、2024年3月にインドネシア政府が旅客手荷物の持ち込み制限を一斉強化した直後、5月にすぐ撤廃するっていう一悶着があった。「コメも持ち込めなくなった」「カバンも履物も新品はNG」みたいな古い情報がいまだに残ってるのが、検索結果が荒れてる原因だよ。

筆者はこれまで30カ国以上を回ってきて、イスラム圏も何度か行ってる。バリ島の海の透明感も、ジャカルタの混沌も、両方知ってる立場として、2026年4月時点で本当に有効な「持ち込み禁止食品ルール」を整理する。

読み終わるころには、スーツケースの中身を1つずつ「OK」「抜く」「迷う→抜く」で即決できる状態になってるはずだ。

コーヒー1杯分の時間だけ、付き合ってくれ。

結論:インドネシアに持ち込み禁止の食品はこの2大カテゴリ。迷ったら入れない

細かい話の前に、全体像から共有する。インドネシアに持ち込めない食品は、大きく次の2カテゴリに集約される。

インドネシアに持ち込み禁止の食品 2大カテゴリ

  • 動物製品全般(生肉・加工肉・肉エキス入り食品・乳製品・魚介類とその製品)
  • 生鮮の植物製品(生鮮果物・生鮮野菜・種子・苗・土付き植物)

この2つを基本ルールとして頭に置いておけば、9割の判断はできる。残り1割は、後で詳しく解説する 「肉エキス入り加工食品の罠」「イスラム圏ならではの豚肉・アルコール事情」 、そして 「麻薬と紛らわしい医薬品」 の3つだ。

Bさん

えっ、カップ麺もダメってこと……?お土産用に日本のフルーツも入れちゃったんだけど。

うん、カップ麺は肉エキスや動物性油脂が成分に入ってるとアウト寄り。フルーツは生鮮だから問答無用で抜くやつ。これから順番に整理していくから、いったん荷造りの手は止めて聞いてくれ。

筆者

動物製品・植物製品が原則NGである理由

「なんでそんなに厳しいの?」っていう疑問、最初に解いておく。インドネシアが動物製品・植物製品の持ち込みを厳しく管理している理由は、シンプルに言うと 家畜の伝染病・植物の病害虫の侵入を防ぐため だよ。

インドネシアは島嶼国家で、約1万7,000の島がある。一度ウイルスや害虫が入ると、島ごとに広がりを止めるのが難しい。だから水際で徹底的にブロックする、っていうスタンス。これは政府ANA・JAL・外務省の公式情報でも、繰り返し注意喚起されている。

※出典:ANA「ジャカルタ気候・時差・入国審査・持ち込み禁止品など」外務省 海外安全情報「インドネシア」

「迷ったら入れない」が最強ルールである理由

筆者がインドネシアに限らず海外に行く友達に毎回言ってるルールが、これ。「迷ったら入れない」

理由はシンプルで、「迷う」っていう状態は、もうグレーゾーンに片足突っ込んでるから。グレーゾーンの食品を持ち込んで、税関で職員に成分表示を読まれて「これダメ」と判定された瞬間、楽しい旅行の幕が一気に降りる。家族や同行者の前で、スーツケース開けて1個ずつ説明する時間ほど、メンタル削られるものはないんだよね。

たかがカップ麺、たかがふりかけ。日本にいる時の感覚なら確かに「たかが」だけど、インドネシアの入国ゲートでは「たかが」が没収+場合によっては関税やVAT、悪質判定なら罰金に化ける。数千円分の日本食を持ち込まなかった「損」と、税関でゴタゴタする時間と精神的コスト、どっちが安いかは比べるまでもないと思う。

2024年の「規制強化→撤廃」の経緯と、今本当に有効なルール

ここ、けっこう大事なパート。ネットの古い記事は鵜呑みにしないでほしい

2024年、インドネシア政府は持ち込みルールに関して、わずか2ヶ月で大きく方向転換した。これを知らないと「あれ、コメ持ち込めないんじゃなかった?」みたいな古い情報に振り回される。

2024年3月の規制強化(コメ・かばん・履物まで)

2024年3月10日、インドネシア商業省は 商業大臣規則2023年第36号 を施行。これにより、旅客が持ち込む手荷物に対する制限が一気に拡大された。対象は「新品」状態のもので、具体的にはこんな品目だ。

  • コメ(5kgまで)
  • 携帯電話・タブレット・PC(1人1年以内に2台まで)
  • かばん(2点まで)
  • 履物(2足まで)
  • 玩具・衣類など多岐にわたる品目

この時点でけっこうな騒ぎになった。海外で働くインドネシア人労働者(PMI)からも反発が強く、メディアでも盛んに報道された。

2024年5月の旅客手荷物の制限緩和

結果、わずか2ヶ月後の 2024年4月29日、商業大臣規則2024年第7号 が出され、5月6日からこの旅客手荷物の制限強化は撤廃された。商業相のコメントは「禁止品や危険物を除き、種類・数量・状態に関する制限はなくなった」というもの。

※出典:ジェトロ「商業省、旅客が国内に持ち込む荷物の制限強化措置を終了(インドネシア)」

いま有効なのは伝統的ルールのみ

結論:今2026年4月時点では、2024年強化の品目別制限はもう有効じゃない。いま有効な「持ち込みに関する基本ルール」は、伝統的なこの5つだ。

カテゴリ制限内容
動物・植物製品原則禁止(検疫所の許可がない場合)
タバコ21歳以上1人につき紙巻き200本、葉巻25本、刻み100gまで
アルコール1人1Lまで(超過分は約350%の税金)
現金1億ルピア(約95万円)相当超は申告必須/10億ルピアが上限
お土産1人250米ドル、家族1,000米ドルまで免税
Bさん

あー、なるほど……ネットで「コメも持ち込めない」って書いてある記事見て、不安だったんだ。

その情報は2024年3〜5月の短期間だけ有効だったルールです。今は撤廃されているので要注意ですよ。

Aさん

インドネシアへの持ち込み禁止食品【動物製品編】肉・乳製品・魚介類とその加工品

ここからは具体的なNG食品を見ていく。最大の地雷ゾーン、動物製品からだ。

結論を先に言うと、「肉そのもの」だけじゃなく「肉エキス」「動物性油脂」「乳製品」「魚介製品」も全部「動物製品」に含まれる。日本の加工食品の半分くらいはここで引っかかる。

生肉・加工肉は当然NG

分かりやすいところから。生肉・冷蔵肉・冷凍肉はもちろん全滅。加熱済み・真空パック・密封包装でも、基本は没収対象と思っておいてくれ。

  • ハム・ソーセージ・ベーコン・サラミ
  • ビーフジャーキー・サラダチキン・焼豚
  • 肉まん・餃子(肉入り)・シュウマイ
  • レトルトのカレー(ビーフ・ポーク・チキン)
  • 缶詰の肉製品(コンビーフ、焼鳥缶)
  • ペットフード(特に肉系)

「真空パックだから大丈夫」「日本のお土産用の高級ハムだから」――こういう感覚、日本では通じても、インドネシアの検疫の前では通用しない。動物の伝染病リスク管理の話だから、品質や値段は関係ないんだよね。

本当の地雷は「肉エキス」と「動物性油脂」

ここからが本題。日本の加工食品の多くは、成分表示のどこかに「肉エキス」「ポークエキス」「チキンエキス」「ビーフエキス」「動物性油脂」「ラード」「鶏脂」のどれかが書いてある。これが入ってる時点で、その食品は「動物製品」扱いで持ち込みNG寄りになる。

食品カテゴリ典型的なNG成分判定
カップラーメン(醤油・味噌・豚骨・鶏ガラ)ポークエキス、チキンエキス、ラード❌ ほぼ全滅
インスタント焼きそばポークエキス、動物性油脂❌ 多くがNG
ふりかけ(肉エキス入りの種類)チキンエキス、肉エキスパウダー❌ 多くがNG
カレールー(市販箱型)牛脂、ポークエキス❌ ほぼ全滅
スナック菓子(コンソメ・チキン・ステーキ味)チキンエキス、ビーフエキス❌ 該当フレーバーNG
顆粒コンソメ・中華スープの素ビーフエキス、ポークエキス❌ ほぼNG
牛肉味噌・肉味噌瓶詰牛肉、豚肉❌ NG

これを見て「ほぼ全部ダメじゃん」って思ったよね。日本の食卓は、想像以上に動物性のうま味成分に支えられているってことだ。

Bさん

ふりかけまでダメなの?うちの子、白ごはんに「のりたま」じゃないと食べないんだけど。

のりたまは商品によるんだけど、成分表示見ると「チキンエキスパウダー」って書いてあること多いんだよね。気になる商品があったら、いまパッケージを写真で撮って成分欄をじっくり見てみて。「エキス」「油脂」って文字があったら、その時点で抜く判断でいい。

筆者

乳製品・魚介製品も動物製品扱い

もうひとつ、見落とされがちなのが 乳製品魚介製品 。インドネシアの検疫では、これらも「動物製品」のカテゴリに含まれる。

  • チーズ・ヨーグルト・生クリーム・バター
  • 魚介の生鮮品・冷凍品(サーモン、エビ、イカなど)
  • 魚介の加工品(かまぼこ、ちくわ、明太子、塩辛、いくら、たらこ)
  • 削り節(かつお節)、煮干し、いりこ

「あれ、かつお節って料理の基本じゃん……」って思った人、わかる。日本料理の根幹を支えてる食材ほど、検疫対象になりやすいのがインドネシアのつらいところ。海苔・梅干し・乾燥わかめあたりは植物性なので比較的セーフだけど、お土産でかつお節セットを持って行くのはやめておこう。

インドネシアへの持ち込み禁止食品【植物製品編】果物・野菜・米・種子は原則NG

2つ目のカテゴリは、生鮮の植物製品 。これは植物検疫の領分で、害虫や植物病原菌の侵入を防ぐためのルールだ。

生鮮果物・野菜は植物検疫対象

NG例:

  • 新鮮な果物(りんご、みかん、ぶどう、桃、いちご、ナシ など)
  • 新鮮な野菜(葉物、根菜、トマト、きゅうり など)
  • カット済みフルーツ・サラダ

「日本の高級フルーツをお土産に持って行きたい」って人、けっこう多い。気持ちはわかる。でも、フルーツ系は問答無用でアウト。お見舞い目的でも、プレゼント目的でも、検疫の許可証がない限り例外なしだ。

Bさん

うわ、シャインマスカット、現地の友達にあげようと思って買っちゃった……

気持ちは分かりますが、インドネシアはトロピカルフルーツの宝庫です。マンゴー、マンゴスチン、ドリアン、ランブータン、サラックなど、現地の方が普段から食べているのは現地のフルーツです。日本でしか買えない加工菓子のほうが喜ばれますよ。

Aさん

種子・苗・土付き植物は完全NG

あまりこれを持って行く人はいないと思うけど、念のため。植物の種子・球根・苗・盆栽・土付きの植物は完全アウト。土には微生物や害虫の卵が含まれている可能性があるから、特に厳しい。

加工品ならOKのケースが多い

逆に、完全に加工された植物製品 はOKのケースが多い。お土産にするならこのへんが鉄板:

  • ドライフルーツ・果物の缶詰
  • フリーズドライ野菜
  • 海苔(焼き海苔、味付け海苔)
  • お茶(茶葉・ティーバッグ)
  • 梅干し(保存性が高いので比較的セーフ)

お米については、2024年3月の規制強化時点では「5kgまで」の制限があったけど、5月に撤廃された。いまは個人使用範囲なら持ち込み可能だが、ジャカルタ・バリ島ともに日本米は普通にスーパーで買えるので、わざわざ重い思いして持ち込む必要は薄いと思う。

イスラム圏ならではの「豚肉」と「アルコール」事情

食品の話を一通りしたところで、インドネシアならではの「文化×法律」のグラデーション を整理しておく。豚肉とアルコールは、検索者が一番混乱しがちな分野だから、ここを丁寧に分解する。

前提として、インドネシアは国民の約87〜90%がイスラム教徒の国だ(外務省・JAL情報)。多くのインドネシア人は豚肉とアルコールを口にしない。ただし、「飲食しない」と「外国人の持ち込みが違法」はイコールじゃない。ここの線引きが大事。

豚肉:宗教+検疫の二重NG(ただしバリでは食べる分にはOK)

豚肉そのものの持ち込みは、2つの理由でほぼNG寄りになる。

  • 理由①:動物製品なので検疫対象(前章で説明した通り)
  • 理由②:宗教的タブーとして、ジャカルタなどイスラム圏ではほぼ流通しない

つまり、お土産で「日本の高級ベーコン」みたいなものを持って行くのは、二重の意味でやめておくべき選択だ。

ただし面白いのが、バリ島はヒンドゥー教文化圏 ということ。バリ島では豚を使った名物料理「バビ・グリン」(豚の丸焼き)が普通に売られていて、観光客も食べに行く。「現地で食べる分」と「日本から持ち込む分」は完全に別の話と覚えておくと混乱しない。

豚肉に関する整理

日本から持ち込む:検疫NG。動物製品全般のルールでアウト。
バリ島で食べる:OK。バビ・グリンなど豚料理が名物。
ジャカルタで食べる:高級ホテルや中華系・西洋系レストランの一部のみ。基本的に流通量が少ない。

アルコール:1Lまでは合法、超過で350%関税

アルコールも宗教的タブーがあるけど、外国人の個人使用なら1Lまでは合法的に持ち込める。免税範囲ね。

問題はそれを超えた場合。1Lを超えると、超過分に約350%の高関税が課される。1リットル超のお酒を入れちゃった人は、空港で「税金払うか、ここで諦めるか」の二択を迫られる。350%という数字はけっこうな破壊力で、5,000円のウイスキーが税込22,500円になる計算だ。

※出典:CRE倉庫検索 for ASEAN「インドネシアの食文化について徹底解説」

Bさん

ビール持って行きたいんだけど、缶ビール何本までならいいんだろ?

350ml缶なら2本でちょうど700ml、3本で1,050mlで超えちゃう感じ。免税店で買った1L以内のウイスキー1本に絞っておくのが無難だよ。バリ島ではビンタンビールが普通に売ってるし、ジャカルタも外資系スーパーで買える。

筆者

バリ島とジャカルタの温度感の違い

もうひとつ、バリ島とジャカルタでは「お酒や豚肉に対する町の空気」が結構違う

  • バリ島:ヒンドゥー教文化圏で、観光地。ビーチクラブやレストランで普通にお酒が飲める。豚料理も名物。日本人観光客の感覚で過ごしてもあまり違和感はない
  • ジャカルタ:イスラム文化が強い。ホテルや高級レストランではお酒が飲めるが、街中のローカルな食堂ではほぼ見かけない。豚肉も流通が少ない
  • アチェ州:イスラム法(シャリーア)が施行されていて、外国人でも飲酒禁止。ここに行く可能性のある人は要注意

同じインドネシアでも、行く場所で「お酒の飲みやすさ」「豚肉メニューの有無」がガラッと変わる。これは持ち込みルールとは別の話だけど、現地で困らないために知っておくと役立つ知識だ。

食品以外で要注意:麻薬・大麻成分グミ・CBDオイルは“人生終了”級のリスク

食品の話からは外れるけど、これは絶対に書いておかないといけない。インドネシアは、麻薬犯罪に対して死刑判決が下る国だ。煽りでも誇張でもない。実際にこれまで何人もの外国人が薬物関連で長期収監・死刑になっている。

麻薬・大麻成分は死刑判決もある最重罪

当然のことだけど、改めて確認。大麻、コカイン、覚せい剤、MDMA、ヘロイン、LSDなどの麻薬類は、所持しただけで重罪。日本人観光客であっても容赦なし。インドネシアの空港では麻薬探知犬と専門部隊が常に張っていて、抜き打ち検査もある。

「自分はそんなもの持ち歩かないから関係ない」と思った人、ちょっと待ってほしい。本当に怖いのは、次に話す「合法だと思って持ち込んだら、インドネシアでは違法だった」っていうパターンなんだよ。

大麻成分グミ・CBDオイル・医療用大麻も全部アウト

これ、近年いちばん注意してほしい話。海外旅行が好きな人ほど、自分でも気付かないうちに地雷を抱えてる可能性がある。

海外で合法でもインドネシアではアウトになる例

  • CBDオイル(アメリカ・カナダ・タイ等で合法、日本も低濃度なら合法)
  • 大麻成分入りグミ(タイ等で観光客向けに販売されている)
  • 医療用大麻(複数の国で処方されている)
  • 大麻成分入りスキンケア(コスメに含まれているケース)

これらは インドネシアでは「麻薬」扱い。本人に悪意がなくても、空港で見つかった瞬間に逮捕・拘留・長期収監・最悪は死刑判決の可能性がある。「健康のために常用してた」「タイで土産に買った」が一切通用しない世界だ。

Bさん

えっ、CBDのスキンケア使ってるんだけど、それも?タイで買ったお土産用のグミも入ってる……

それはもう今すぐ全部出してください。インドネシアでは違法薬物扱いです。出発前に気付けて本当によかった。空港で見つかったら、最悪は一生戻ってこられない可能性すらあります。

Aさん

強い処方薬は英文の処方箋コピーを必ず用意

もうひとつの落とし穴が、処方薬の扱い 。市販の風邪薬・胃薬・絆創膏・整腸剤くらいなら何の問題もないんだけど、次のような薬を常用してる人は要準備だ。

  • 強力な睡眠薬・睡眠導入剤
  • 抗不安薬・抗うつ薬・向精神薬
  • 強力な鎮痛剤(オピオイド系)
  • ADHD治療薬(メチルフェニデートなど)

これらは 英文の処方箋コピーと診断書 を必ず用意。元のパッケージのまま持参して、数量も常識的な範囲(基本2週間〜1ヶ月分程度)に抑える。説明できないと「麻薬密売」の疑いをかけられるリスクがある ので、出発前にかかりつけ医に英文書類を頼んでおこう。

食品以外で要注意:タバコ・現金・電子機器・ポルノの制限

食品の話に戻る前に、検索者が同時に気にしがちなその他のルールも整理しておく。これも全部、空港で「うっかり」が罰金や没収になりうる項目だ。

タバコ・現金・お土産の数値ルール

項目制限・上限備考
紙巻きタバコ200本まで21歳以上
葉巻25本まで21歳以上
刻みタバコ100gまで21歳以上
アルコール1リットルまで超過分は約350%関税
現金(外貨・ルピア合計)1億ルピア(約95万円)超は申告必須10億ルピアが上限
お土産1人250米ドル / 家族1,000米ドルまで免税超過分は関税対象

※出典:エグチホールディングス「インドネシア・バリ島への持ち込み&持ち出し制限をチェック!」

電子機器の制限

携帯電話・タブレット・PCは 1人につき1年以内に2台まで という制限がある。これは小口輸入ビジネス対策のルールで、個人使用と判断されればまず問題にならない

ただし、新品タグ付きを大量に持ち込むと「商業目的」と判断される可能性がある。仕事用と個人用でPCを2台持ってる、みたいなのは普通にOKだから心配しすぎなくていい。

もう一つ重要なのが、90日を超える滞在の場合、空港でIMEI(スマホの個体ナンバー)の登録が必要になる。登録しないとインターネット(モバイルデータ通信)が使えなくなる。観光で30日以内なら関係ないけど、長期滞在予定の人は要チェック。

ポルノ・偽ブランド品の扱い

これも盲点なんだけど、インドネシアはポルノに対する規制が厳しい。成人向けの雑誌・DVDはもちろん、スマホ内の保存データやアダルトグッズも対象になりうる。「自分のスマホ中身くらい大丈夫でしょ」という感覚は通用しない。

あと、偽ブランド品・海賊版DVDなどの知的財産権侵害物品も持ち込み禁止。バリ島では露店で偽ブランド品が売られていることがあるけど、買うのも持ち帰るのも違法だから手を出さないように。

インドネシアに持ち込み可能な日本食

禁止リストばっかりだと不安だけ残るので、ここで「これなら大丈夫」っていうセーフリストをまとめておく。不安は具体的な「OK選択肢」を持っていれば消えるから、これを荷造りの前に頭に入れておこう。

肉成分・乳成分・魚介成分ゼロなら基本セーフ

インドネシアに持ち込めるおすすめ日本食リスト

  • 麺類:シーフード味カップ麺、きつねうどん、たぬきそば(成分表示で肉エキス・動物性油脂無しを確認)
  • おにぎり:梅、昆布、高菜、ツナマヨ、おかか(機内で食べきる前提、ただし魚介系は微妙)
  • お菓子:あんこ系(どら焼き、まんじゅう)、チョコ系、煎餅(醤油味の植物系)、ナッツ、キャンディ全般
  • 飲料:お茶のティーバッグ、インスタントコーヒー、粉末ジュース
  • 調味料:醤油、ポン酢、ごま塩、わさび、海苔(焼き・味付け)、梅干し
  • 市販薬:風邪薬、胃薬、整腸剤、絆創膏、虫除け(個人使用範囲)

※おにぎりに鮭・かつお・梅じそ系を入れると魚介系で迷うので、長旅の機内食用は梅・昆布・高菜あたりに絞るのが安全。

成分表示の確認のクセをつける

結局、海外旅行で食品トラブルを避ける最大のコツは、「成分表示を読むクセ」 に尽きる。インドネシアに限らず、台湾・シンガポール・オーストラリア・アメリカ、どの国も「肉・卵・乳・魚介・果物」あたりは厳しい。

具体的には、こんな単語が成分表に並んでいたら警戒:
「○○エキス」「○○油脂」「○○パウダー」「○○末」「動物性○○」「乳○○」「魚介○○」

この7パターンを見つけたら、その商品はいったん「グレー」と判定。原材料のうしろのカッコの中まで読み込んで、肉・卵・乳・魚介由来のものが入ってないかチェックする。この30秒のクセが、海外旅行のトラブルの8割を防ぐはず。

インドネシアの税関で何が起きるか:電子税関申告(QRコード)と検査の流れ

持ち込み判定が終わったら、最後に「実際に空港で何が起きるか」を共有しておく。これを知っているかどうかで、当日のメンタルが全然違う。

電子税関申告(ECD)は出発前にスマホで完了させる

インドネシアでは 電子税関申告(Electronic Customs Declaration、略してECD) が必須になっている。バリ島・ジャカルタともに、入国時にQRコードを提示する必要がある。

これは出発前にスマホで入力してQRコードをダウンロードしておく のが正解。空港に着いてから書こうとすると、Wi-Fiが繋がらず焦るパターンが多い。出発48時間前くらいから入力可能なので、フライト前夜に済ませておこう。

※出典:笑うバリ島「QRコードの税関申告書の内容と記入方法 2023」

入国フローと申告書の YES/NO 項目

入国時のフローはざっくりこんな流れだ。

飛行機を降りる

到着ゲートを抜けて、入国審査エリアへ。

入国審査

パスポートとビザ(観光ならVOAまたはe-VOA、IDR50万)を提示。

荷物受取

ターンテーブルでスーツケースをピックアップ。ここで「あれ、入れたままだったかも」と気付いたら、次の税関で正直に申告するのが正解。

税関(QRコード提示)

事前に取得したECDのQRコードを職員に見せる。申告ありなら指定されたカウンターへ、なしならそのまま出口へ。

申告書の YES/NO で問われる項目はこんな内容:

  • 動物・魚類・植物(とその製品)の持ち込み
  • 麻薬類、向精神薬、医薬品、武器、ポルノ
  • 1億ルピア相当以上の現金
  • 規定量を超えるタバコ・アルコール
  • 500米ドルを超える外国製品

「迷うものは YES」が罰金回避の最強ルート

これが今日いちばん覚えてほしいフレーズ。「迷う」って思ったら YES にチェックして、税関で自主申告する。これが罰金回避の最強ルートだ。

理由は単純で、自主申告すると「ああ、これは持ち込めないので預かりますね」で終わるケースが多い。没収はあるけど、罰金にはならないことが多い。一方で、隠して見つかった場合は「不法持ち込み」扱いで、関税やVAT、悪質判定なら罰金が発生する。

実際、フォートラベルなどの旅行口コミサイトには「バリ島でスーツケースの中身を抜き打ち検査された」という日本人観光客の体験談がいくつも投稿されている。「日本人だから検査されない」は完全に幻想で、抜き打ち検査は普通に行われていると考えておくのが安全だ。

Bさん

でも自主申告って、英語とかインドネシア語でどう言えばいいの?

言葉ができなくても大丈夫です。商品を取り出して成分表示を見せながら「Can I bring this?」と聞くだけで通じます。バリの空港もジャカルタの空港も、観光客対応に慣れていますから、態度が誠実なら職員もちゃんと指示してくれますよ。

Aさん

本当に大事なのは“食品”ではなく“通信と保険”

ここからは、ちょっと視点を変えた話をさせてほしい。筆者がこれまで30カ国以上を回ってきて、心の底から思ってるのがこれ。

「カップ麺1個より、つながるネット環境と海外旅行保険のほうが、桁違いに旅を救う」。インドネシアは、特にこれが当てはまる国だと思う。

カップ麺1個より「つながる環境」が桁違いに役立つ

インドネシアでネットがつながると、こんなことが全部できる。

  • Googleマップでバリの絶品ローカル店・絶景スポットを検索
  • Grab・Gojek(配車アプリ)でタクシーぼったくりを完全回避
  • Google翻訳でインドネシア語のメニューを瞬時に解読
  • 体調を崩した時、近くの病院・薬局を即検索
  • 家族と無料でビデオ通話
  • キャッシュレス決済(QR、クレジット)

特にインドネシアでは Grab・Gojekが必須 。これがないとタクシー価格交渉で疲弊するし、観光客向けのぼったくりに遭うリスクが上がる。日本食のカップ麺1個分の安心感と、現地で何でも調べられる安心感、どっちが本当に旅を支えるかは比べるまでもない。

具体的な手段は、海外用eSIM、ポケットWi-Fiレンタル、現地SIMカード購入のいずれか。最近は出発前にスマホでeSIMを買って設定しておけば、空港に着いた瞬間からネットがつながる時代になってる。荷造りの30分のうち15分をeSIMに充てたほうが、旅の質は一段上がると思う。

インドネシア特有の感染症リスクと保険

もうひとつ強く言いたいのが 海外旅行保険 。インドネシアは、他のアジア諸国と比べても保険の重要度が一段高い国だ。

外務省の海外安全情報によると、インドネシアでは次のような感染症・健康リスクが指摘されている。

  • 水・食物由来の消化器感染症(A型・E型肝炎、細菌性赤痢など)
  • 蚊が媒介する デング熱・チクングニア熱・ジカ熱・日本脳炎
  • 致命的な 狂犬病(特にバリ島は野良犬・サルとの接触に注意)
  • 結核(一部では多剤耐性結核菌も検出)

※出典:外務省 海外安全情報「インドネシア」

特に バリ島の屋台で食あたり は、本当に体験談が多い。「水を変えただけ」「氷の入った飲み物を飲んだだけ」で1日寝込むケースは普通にある。海外で日本の健康保険は使えないので、現地で病院に駆け込むと数万円〜十数万円の請求 が普通に来る。海外旅行保険に入っていれば、これがほぼゼロになる。

クレジットカード付帯の保険でも最低限はカバーされるけど、補償額が薄いことが多い。「家族旅行」「滞在4日以上」「持病あり」「バリ島でアクティビティ予定」あたりに当てはまる人は、別途短期の海外旅行保険に入っておくと安心感が桁違いに上がる。

「持っていく」より「現地で対応できる」発想

結局、海外旅行のスマートさって、「日本のものをいかに持っていくか」じゃなくて、「現地で何が起きても対応できる準備」をどれだけ整えるか で決まると思ってる。

筆者

カップ麺の成分表示を1時間悩む時間があったら、その時間でeSIMの設定と保険の比較を済ませちゃうほうが、絶対に旅が楽になる。これ、30カ国渡航してきた本音。

「日本食を持っていく安心感」は、ちょっとだけ手放そう。代わりに「いつでもネットがつながる」「何かあっても保険がある」っていう、もっと確かな安心感を手に入れる。

これがインドネシア旅行を“賢く楽しむ大人の旅”にする最大のコツ

インドネシア入国:荷造り最終チェックFAQ(バリ島・ジャカルタ)

最後に、読者からよく聞かれる質問をまとめておく。荷造りの最終チェックに使ってくれ。

Bさん

手作りのおにぎりは持ち込みOK?

✅ 具材に肉が入ってなければOK寄り。

梅・昆布・高菜あたりが安全です。鮭やかつおは魚介系で動物製品扱いになる可能性があるので、避けるか機内で食べきるのが無難です。

筆者
Bさん

子どもの離乳食(レトルトパウチ)は持って行ける?

⚠️ 「肉・乳・魚介なし」が基本。申告を推奨します。

「白がゆ」「野菜のうらごし」「果物のピューレ」などは可能性が高いですが、「鶏肉と野菜の煮込み」「白身魚のスープ」などは検疫対象になりやすいです。必ず成分を確認し、心配なら税関で申告しましょう。

筆者
Bさん

処方薬は持ち込める?

💊 強い薬は「英文の処方箋コピー」が必須です。

市販薬は問題なし。強い睡眠薬・向精神薬・強力な鎮痛剤などは、英文の処方箋コピーと診断書を用意し、元のパッケージのまま1ヶ月分程度に抑えて持参するのが安全です。

筆者
Bさん

日本のお米5kgを持って行きたい

✅ 可能です。ただし現地スーパーでも買えます。

2024年5月の制限撤廃により可能。バリ島・ジャカルタともに日本米は普通に売っているので、重い思いをして持ち込むメリットは低め。こだわりの銘柄がある人向けです。

筆者
Bさん

免税店で買ったお酒は別カウント?

⚠️ 合計に含まれます。1人「1Lまで」を厳守!

免税店購入分も総量に含まれます。1Lを超えると約350%の超高額な関税がかかるため、目安として1人1本までと覚えておきましょう。

筆者
Bさん

インドネシアから日本へ持ち帰れない物は?

🍎 フルーツ・肉・ワシントン条約品はNG。

日本側への生鮮フルーツ、肉加工品(ジャーキー等)はNG。インドネシア側からは、希少な熱帯魚、象牙、文化財、べっこう製品などの持ち出しが厳格に禁止されています。

筆者
Bさん

CBDオイル・大麻成分グミは?

🚨 絶対に禁止!! 人生が終わるリスクがあります。

インドネシアでは麻薬扱いで最重罪です。合法国で購入したものでも死刑判決がある国なので絶対に持ち込まないこと。出発前にカバンやポーチの底まで徹底チェックしてください。

筆者

まとめ:迷ったら入れない。空いたスペースに「現地で楽しむ準備」を詰めよう

長くなったけど、要点をぎゅっと圧縮しておく。これだけ覚えて荷造りに戻ってくれたら、たぶん大丈夫。

インドネシア持ち込みチェックリスト(最終版)

出発前 最終チェックリスト

  • カップ麺・ふりかけ・カレールー・スナック菓子の成分表示を確認した(肉エキス・動物性油脂が入ってるものは抜く)
  • ハム・ソーセージ・ジャーキー・牛肉味噌などの肉製品はゼロにした
  • かつお節・煮干し・明太子などの魚介製品もゼロにした
  • チーズ・ヨーグルトなどの乳製品はゼロにした
  • 新鮮な果物・野菜・種子・土付きの植物はゼロにした
  • CBDオイル・大麻成分グミ・大麻入りスキンケアなど大麻関連は完全にゼロにした
  • 強い処方薬がある場合、英文の処方箋コピーと診断書を準備した
  • アルコールは1L以内、タバコは200本以内に収めた
  • 電子税関申告(ECD)のQRコードを出発前に発行した
  • 「迷うものは YES で自主申告」を頭に入れた

空いたスペースに何を詰めるか

禁止品を全部抜いたら、スーツケースに少し余裕ができたはず。そこに何を入れるか、ヒントを置いておく。

  • モバイルバッテリー(機内預入NGなので機内持ち込み)
  • 変換プラグ(インドネシアはCタイプ。日本のAタイプとは違う)
  • 少額の現金(円→ルピアは現地空港の両替の方がレート良い場合あり)
  • 常備薬(市販の風邪薬・胃薬・整腸剤・酔い止め・絆創膏・虫除け)
  • 水着・ラッシュガード(バリ島ならマスト)
  • 露出の少ない服(寺院訪問時、空調の効いた屋内用)
  • サンダル・スニーカー(バリの地面は石畳や砂が多い)

安全なインドネシア旅行のために、いま整えておきたいもの

そして、出発前夜の最後の30分でやってほしいことがある。電子税関申告(QRコード)の発行、eSIM/Wi-Fiの手配、海外旅行保険の比較、この3つだ。

バリ島の海も、ジャカルタのナイトマーケットも、心から楽しむためには、「持ち込めない日本食」を諦めた分の安心感を、別の形で取り戻すのが正解。ネット環境と保険があれば、現地で起きるたいていのトラブルは自力で対処できる。むしろ、こっちのほうが旅の質は上がる。

筆者

ここまで読んでくれてありがとう。何を入れて、何を入れないか、頭の中ですっきり整理できてたらうれしい。バリもジャカルタも、本当にいい国だよ。安全に行ってきてね。

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